Japanese
English
特集 リハビリテーション行政
肢体不自由者のリハビリテーションにおける行政上の問題点
Administrative Shortcomings in the Rehabilitation Services for the Physically Impaired.
橋倉 一裕
1
Kazuhiro Hashikura
1
1国立身体障害センター
1Superintendent, National Rehabilitation Centre for Physically Impaired.
キーワード:
リハの縦割行政
,
更生医療
,
身障手帳と等級
,
職業的リハ
Keyword:
リハの縦割行政
,
更生医療
,
身障手帳と等級
,
職業的リハ
pp.179-185
発行日 1974年3月10日
Published Date 1974/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103106
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【抄録】 肢体不自由者の過去のリハビリテーションの中で縦割行政がいかに問題点を残したか,またそれが現在の施設のあり方にどんな影響をおよぼしたかについて,施設の入所者の意識調査の中から入所中のリハ・サービスや入所以前に行政的社会的問題があったことなどを受益者の立場から考察してみた.また現在じり貧状態にある更生医療制度はリハ・サービスに重点をしぼり,停滞気味の保険医療の中の点数改正と新設に役立たせるべきだと強調してみた.この他身障手帳の交付の仕方は将来リハ・サービスを受けた後に交付さるべきで,障害等級もその時点で決定すべきであり現在等級改正に厚生省も身障福祉審議会に一任している.職業訓練と職能訓練がリハの段階で労働省と厚生省とで競合し,職員養成施設については厚生省内で各局間に問題を残し,大学制にするために文部省との競合関係を論じた.
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