Japanese
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特集 生活関連動作
肢体不自由者への生活技術援助―生活管理を中心に
Activities Parallel to Daily Living: Helping Physically Disabled to Aquire Living Skills of Home Life in Community; Mainly on Management of Living Skills
西ケ谷 節美
1,2
,
髙田 京子
1
Setsumi NISHIGAYA
1,2
,
Kyoko TAKADA
1
1東京都心身障害者福祉センター
2杉並区東保健所
1Tokyo Metropolitan Rehabilitation Center for the Physically and Mentally Handicapped.
2Suginami-higashi Public Health Center
pp.589-594
発行日 1994年9月15日
Published Date 1994/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104080
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Ⅰ.初めに
東京都心身障害者福祉センターでは医療管理を必要としない肢体不自由者に対して,障害をもちながら地域で生活をしていく上で必要な生活技術についての援助を行なっている.援助の内容は生活管理的内容,すなわち健康管理,金銭管理,安全管理,生活習慣,交通機関の利用などを含む屋外応用移動など,「障害とともに上手に暮らす技術」の指導援助に力を入れている.ここ数年は単身で生活する人たちへの援助が増すとともに,単身でも自力で生活するのが難しい人のため,地域資源を含め,生活をしていく上での環境を整備する援助が増してきている.
ここでは,当センターにおける地域在宅生活援助プログラムについて紹介し,生活管理的側面への援助を中心に,その概要を述べる.
本稿は「生活関連動作」をテーマとしているが,「動作」ではなく,健康管理,金銭管理などの「生活技術」という言葉を用いている.これは,実際の生活場面で使いこなすべきさまざまな行為は本人の主体性の回復とともに単なる動作ではなくなり,生活活動についての技術となると考える1),からである.
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