連載 ピア・カウンセリング実践講座・5—健康教育の新たな構築をめざして
足利市での実践
和泉 比佐子
1
,
菊地 幹
2
1足利市保健センター
2栃木県足利保健所
pp.137-141
発行日 1996年2月10日
Published Date 1996/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901321
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はじめに
今日地域社会においては,核家族化・情報化・ライフスタイルなどの急激な変化が進み,人間関係の稀薄化や地域のサポートシステムの脆弱化が目立つようになっている。一方,これと連動するように,母子保健面では,育児ノイローゼや乳幼児虐待,登校拒否,若年妊娠,心身症などでの問題が表面化してきている。特に思春期は精神的にも肉体的にも不安定な時期であり,核家族化世代の親と子どもたちの問題解決に対する支援が重要となっている。このような状況において,地域レベルで親や子どもたちに対して,どのように支援していったらよいか模索している中で,出会い実施した「ピア・カウンセリング」について報告したい。
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