資料
群馬・栃木県境を跨いで太田・足利市に発生した腸チフスの流行例
腸チフス中央調査委員会
pp.666-670
発行日 1972年10月15日
Published Date 1972/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401204565
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1971年10月,群馬県と栃木県の県境を挾んで対峙する太田市と足利市にほとんど同じ時期に腸チフスの患者が14名発生した.その原因菌のファージ型を検査したところ,すべて同じE1型であった.発生時期の一致と,発生場所の関係と,原因菌のファージ型の一致とから,当然同一流行であると判断し,両県の間で協同調査が実施され,腸チフス中央調査委員会の斡旋もあって調査は進行した.しかし,その流行の原因はついに明らかにすることができなかった.ただ若千の考察が提出されたに留まる.以下はその調査の記録である.
Copyright © 1972, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.