ベッドサイドの看護
慢性腎不全患者の家族への食事指導を試みて
小野 佐江子
1
1大阪市立大学医学部付属病院
pp.958-961
発行日 1974年9月1日
Published Date 1974/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917095
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はじめに
慢性腎不全は,その病変が不可逆的変化であることから,根治的治療は困難とされ,近年人工血液透析や腎移植などの積極的療法も行われてはいるが,大部分の患者は食事療法を基本とした保存的療法が治療の中心となっている.
患者は低蛋白で高カロリーという専門家でも苦心する献立を考え,実施してゆく必要があり,その食事管理の良否が患者の延命に直接つながっていることは,周知のとおりである.退院後,自分自身で食事管理ができるように指導することは困難で,再入院を重ねる患者も少なくない.
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