CHECK IT UP 日常ケアを見直そう・11
食事[1]—‘病院だから仕方ない’という食事でいいのか?
小川 圭子
,
看護ケア再検討クループ
pp.1212-1213
発行日 1982年11月1日
Published Date 1982/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922887
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子供のころ,病気になると作ってもらった‘おかゆ’の味—その温かさを覚えている人は多いことでしょう.熱や痛みなどで食欲がなくとも,なんとかおいしく食べられるように,しかも栄養があって消化のよいものを,という心遣いで,味つけや材料にもいろいろな工夫がされていた家庭での素朴な病人食—そこには病人の食事にとっての原点とでも言うべき‘回復を願う心’がこもっていたように思います.
病院で入院中に出される患者さんの食事や食事に関連したケアのあり方を考える時にも,この‘回復を願う心’という原点からの見直しが必要でしょう.ですから,具体的な検討に入る前に,読者の皆さん,あなた方自身の食事,また食生活について考えてみてください.
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