連載 家族を考える・2
ボランティアは家族を支える
堀田 力
1
1さわやか福祉推進センター
pp.164-165
発行日 1995年2月10日
Published Date 1995/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901101
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ボランティアが家族になった
娘さんがお勤めに出ておられるので,昼の間何時間か,そのお母さんの世話をしておられるボランティアの女性Aさんの話である。
高齢のお母さんは,かつては一家を取り仕切ったしっかり者であったが,いまはもうぼけておられて,Aさんが誰なのかもわからない。娘さんの依頼で,食事のお世話やお掃除などをするのであるが,お母さんはなかなか気難しく,プライドも高く,簡単には食事もしてくれないばかりか,いきなり彼女を叩いたりする。それでも,放っておくわけにもいかないので,Aさんが看ているのであるが,叩かれているうち彼女は,お母さんが叩く理由をふと思いついた。
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