特別記事
都道府県・指定都市における保健婦の段階別研修に関する実態調査
金子 仁子
1
,
鳩野 洋子
1
,
岩沢 和子
1
,
北山 秋雄
1
,
植田 悠紀子
1
,
田中 久恵
1
,
湯澤 布矢子
1
,
平野 かよ子
2
1国立公衆衛生院公衆衛生看護学部
2厚生省健康政策局計画課保健指導室
pp.737-742
発行日 1994年9月10日
Published Date 1994/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900997
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はじめに
昭和58年の老人保健法が施行され,市町村保健婦が年々採用されるようになって約10年で,全国の保健所・市町村で働く保健婦が2万人を越えた。また,看護職の生涯教育検討会の報告書が平成4年に出され,看護職の生涯教育の必要性が明示されている。この中に公衆衛生看護の領域としての専門性を高めるための現在教育プログラムの必要性が明示されている1)が,保健婦の現任教育体系化の具体的な検討はされていない。保健婦の研修は,各都道府県などで行う他,各団体が実施しているものなど多々あり,それぞれの研修について保健婦の専門性を高めるために有効な方法がとられているかの検討も必要である。
そこで,本稿では本誌1994年2月号に一部掲載された2),都道府県・指定都市における保健婦の段階別研修に関する実態調査の全結果を紹介し,保健婦の専門性を高めるための研修体制の課題を明らかにする。
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