研究
在宅慢性閉塞性呼吸器疾患(公害病認定)患者の保健指導のあり方についての検討[2]—保健指導票の試案について
杉浦 芳子
1
,
谷合 正子
2,3
,
青山 三男
4
1神奈川県川崎市市民局
2神奈川県川崎市衛生局
3現在,高津保健所
4神奈川県川崎赤十字血液センター
pp.287-293
発行日 1992年4月10日
Published Date 1992/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900462
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はじめに
すでに同論文[1](本誌48巻1号,72-79,1992掲載)で述べたように,慢性閉塞性呼吸器疾患患者の保健指導に関するアセスメントは,その疾病の性格上,生活そのものに関わる要素が大きく,疾病の治癒という目標では問題が捉え難い。したがって,保健指導の目標が患者の生活の質(QOL)の維持向上におかなければならないことは,同論文[1]の検討および公害保健福祉事業の効果的運営に関する研究1),その1,その2においても明確となったといえよう。
またこの研究の中で長期にわたる慢性疾患の特徴から,トータルケアの重要性,特に,その中における患者のセルフケアが中心的に位置づけられることも報告した。
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