Japanese
English
研究と報告
大学新入生の精神状態の変化―最近14年間の質問票による調査の結果から
The Longitudinal Change of Mental State of Freshmen in a Japanese University:The result of the past 14 years questionnaire survey
一宮 厚
1
,
馬場園 明
1
,
福盛 英明
1
,
峰松 修
1
Atsushi ICHIMIYA
1
,
Akira BABAZONO
1
,
Hideaki FUKUMORI
1
,
Osamu MINEMATSU
1
1九州大学健康科学センター
1Institute of Health Science,kyushu University
キーワード:
University students
,
Questionnaire
,
Personal relations
,
Lonliness
,
Irritability
,
Fatigue in the morning
Keyword:
University students
,
Questionnaire
,
Personal relations
,
Lonliness
,
Irritability
,
Fatigue in the morning
pp.959-966
発行日 2003年9月15日
Published Date 2003/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100730
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抄録
九州大学で長年にわたって実施してきた新入生全員を対象とした質問票調査の1989~2002年の14年間の結果をもとに,対人関係と精神的な問題に関する質問項目の回答率にみられる変化について検討した。男女ともに,1994年頃から,対人緊張感,友人作りが不得手であるための孤独感,恒常的なイライラ感,それに朝の疲労感を自覚する学生の割合が増加し,1996年以降はそれ以前に比べて1.5~2.2倍に増加した状態で推移していた。女子のイライラを訴える割合は増加して男子と同じ程度になっていた。これらの得られた所見に基づき最近の青少年の精神状態の変化について若干の考察を行った。
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