特集 最近の保健婦活動研究論文集
高齢者を対象にした保健,福祉,医療における連携の実態と課題—北海道5市町対象アンケート調査
北村 久美子
1
,
平野 憲子
2
,
田中 正恵
2
,
岡屋 恵久子
1
,
前田 信雄
3
1北海道立衛生学院
2元,札幌市
3札幌医科大学
pp.181-191
発行日 1994年3月10日
Published Date 1994/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900887
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はじめに
高齢化社会の到来と共に地域には,さまざまな健康レベルの高齢者人口が増加している。このようなことから,地域のニーズにあった保健・福祉・医療サービスのあり方が見直されてきている。これまでの保健婦活動においても,地域の高齢者および家族のニーズに応じ,保健・福祉・医療の連携のもとで活動が展開されている。しかし,高齢者保健福祉十か年戦略と市町村の老人保健福祉計画に伴い,高齢者への総合的なサービスとして,保健・福祉・医療サービスの関連,調整のみならず,より一層具体的な連携の必要性が強調されている。
そこで今回北海道5市町[在宅福祉サービス推進モデル地区(以下,5市町とする)]の日頃の保健婦活動をとおして,保健・福祉・医療の具体的な連携の現状を確認すると共に,課題をまとめたので報告する。
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