特集 最近の保健婦活動研究論文集
精神保健相談の持ち込まれ方と看護専門職の役割
佐藤 由美
1
,
伴 真由美
2
1千葉大学看護学部地域看護学
2金沢大学医療技術短期大学
pp.175-180
発行日 1994年3月10日
Published Date 1994/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900886
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目的
地域の健康問題をみると,幼児期,青年期,壮年期,老年期のあらゆる時期に特有な精神保健に関する問題が存在し,人々は問題を抱えたとき,相談窓口としてさまざまな場を利用している。内容面では,精神的疾患と診断されない段階のものから,精神障害のために援助を求めているものなど,いろいろな段階がある。保健婦は,こうした地域の人々からのプライマリ・レベルの相談に対し,看護専門職の立場で的確に判断し,早期に治療に結びつけたり,問題解決の糸口を紹介したりする役割を持つ。
そこで,精神保健に関する相談が,保健婦や養護教諭という看護専門職の働く場に,どのように持ち込まれるか実態を明らかにし,相談窓口としての各機関の役割と,プライマリ・レベルでの看護専門職の支援のあり方を検討する。
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