特別記事
魅力ある保健婦,頼りになる保健所をめざして[2]—老人保健福祉計画に保健婦はどう関わったか—その活動と「情報化」との関わり
河上 浜子
1
,
前田 博明
2
,
村嶋 幸代
3
,
久常 節子
4
,
大熊 由紀子
5
,
村上 紀美子
6
,
成木 弘子
7
,
新井 宏朋
8
,
星 旦二
9
,
片岡 ゆみ
10
1厚生省健康政策局計画課
2滋賀県健康福祉部健康対策課
3東京大学地域看護学教室
4厚生省健康政策局看護課
5朝日新聞
6日本看護協会広報室
7聖路加看護大学大学院
8山形大学公衆衛生学教室
9国立公衆衛生院公衆衛生行政学部
10厚生省健康政策局計画課
pp.45-51
発行日 1994年1月10日
Published Date 1994/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900858
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『保健活動の情報化とその普及に関する研究』の目的は,「公衆衛生活動の必要性とその意味を効果的に人々に見せるあり方を明らかにすること」です。前号でも述べましたように,“魅力ある保健婦,頼りになる保健婦”であるためには,その活動の内容と必要性が人々に十分伝わらなければなりません。そのためには,保健婦自身が日頃やっていることの「意味」を検討し,自分自身も納得の上で「それを相手に伝える方法を開発して,自分の行っている活動の意味を十分に相手に伝えること」すなわち「保健活動の情報化」が必要です。
これら「情報化」のプロセスを明らかにするために,S県における市町村老人保健福祉計画策定過程を事例に(関連事業や取り組みも含む),人々(地域住民および行政関係者)に保健婦がどのように関わり,どのように合意形成していったか? について関係者から聞きとりをし,検討したので報告します。
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