特集 職場における研修
私たちのOJT体験
筌場 孝一
1
,
前原 和子
2
,
沼田 豊子
3
,
上土井 まゆみ
4
1熊本県御船保健所
2熊本県精神保健センター
3熊本県人吉保健所
4熊本県山鹿保健所
pp.445-450
発行日 1993年6月10日
Published Date 1993/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900704
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はじめに
公衆衛生に携わる私たち保健従事者は,現代の多様化した社会のニードを的確にとらえ対応していくことが求められます。しかし実際の保健活動はどうでしょうか? ふとこれでいいのだろうか,という漠然とした疑問がわき起こってきていました。そのような折,公衆衛生に対する疑問や期待を抱えた仲間が職種を越えて,1982年頃より何かを学びたいと集まりを持つようになりました。これが保健活動「こんわ会」の始まりです。
集まってきた人たちは,医師,X線検査技師,臨床検査技師,薬剤師,獣医師,栄養士,保健婦らの多職種で,活動上の問題や思いなどを自由にディスカッションしていきました。回を重ね意見を交換する中で,私たちが求めているもの,公衆衛生の目標,保健活動についてのイメージを,各々がはっきりさせていくことが大事なことだと気づかされました。
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