連載 母と子のこころの相談室から—思春期・6
思春期の分離個体化について[1]—騒々しい自立
田中 千穂子
1
1花クリニック精神神経科
pp.233-236
発行日 1992年3月10日
Published Date 1992/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900452
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前回は,思春期に症状を呈した子どもの母親を,心理面接に導入する際の留意点についてお話ししました。さて,思春期を語る時,『分離個体化』という言葉が,流行語のように使われています。そこで親と子が分離し,子どもが個体化を遂げていくということがどれほど大変なことか,それはどういうことなのか,それに対して援助者はどのような点に気をつければいいのか……今回はこのような点について,お話ししようと思います。
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