増刊号 一線診療のための臨床検査
第II章 各論―検査編
1. 微生物検査
3)培養検査
(1)分離培養
中村 文子
1
1順天堂大学附属順天堂医院臨床検査部
pp.1187-1192
発行日 2005年10月15日
Published Date 2005/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100261
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はじめに
従来の微生物検査は「最終報告まで数日かかる」ことが常とされてきた.特に培養検査は,菌の増殖と集落形成を要するため即日報告ができない.しかしこの数日の間に,分離菌に関する新しい情報が次々と積み上げられてゆく.これらのなかから感染症の診断と治療に有用な情報を,中間報告としてどのように臨床へ伝えるかは,臨床検査技師個人の技量によるところが大きい.
本稿では一線診療に役立つ分離培養検査について述べる.
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