活動の場からの提言
診断・管理される住民—保健所の利用主体はだれなのか
石川 ひろみ
pp.982-985
発行日 1986年12月10日
Published Date 1986/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207248
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1.「お上意識」の蔓延
娘の入学で私もPTAを初体験。広報委員をやってみた。第1号の合評会の時,「校長,教頭のあいさつがノッペラボーで,ひな型みたいな作文でつまらない」と言うと,他の役員に「先生からいただいた原稿に注文はつけられない」とたしなめられてしまった。先生に注文をつけたらいけないのだろうか。
入学まもなく心臓病検査の問診票が配られたが,見るとコンピュータ処理向けの票であった。何のための検査だろう? 疾病が発見された場合,学校の受け入れ体制はどうなっているのだろう? 検査結果はどこのコンピュータに入力されるのだろう? 疑問が次々とわいてきた。さっそく校長あてに質問状を出したが,コンピュータ処理のことなど詳細を知らない校長は教育委員会等に問い合わせ,半日かかって回答を用意し,即日,一応の返事をくれた。
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