連載 福祉部門で働く医師からの手紙
健康診断書はだれのため?
松下 彰宏
1
1大阪府福祉部高齢者保健福祉室
pp.350-351
発行日 1997年5月15日
Published Date 1997/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901692
- 有料閲覧
- 文献概要
「いつでも,どこでも,必要に応じて適切なサービスが受けられる.」は高齢者の保健福祉に関してもキャッチフレーズになっています.しかし,身近にサービス利用できないような場合もあるようです.
ある訪問看護婦からの相談です.「老人訪問看護を受けるのには医師の指示書があれば足りる高齢者が,ホームヘルパーや特別養護老人ホームの入所などを申し込むと所定の健康診断書が必要で,かなりのお金がかかります.何とか利用しやすくなりませんか.」,「通院していれば月に1,020円,訪問看護を受けても基本的には1回250円の負担で済む人が,10,000円以上の負担をしてその上判定結果によってはサービスが利用できない可能性があるとすれば…….」,「かかりつけ医からの診療情報提供の形を取れればいいのですが.」
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.