巻頭随想
新生児はだれのものか
沢崎 千秋
1
1日大産婦人科
pp.9
発行日 1962年9月1日
Published Date 1962/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202394
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ここに「新生児はだれのものか」その詮議だてであるが,家庭か,それとも国家か,ある国の主義を批判しようとしているのではない.
まして,お父さんのものか,お母さんのものか,家庭内の愛情にひびをいれようというのでもない.私がいいたいのは,病院のなかでの葛籐についてである.数ある綜合病院のなかには,新生児を産婦人科が見るべきだ,いや小児科に属さすべきだと繩張り争いがひどいところがある.
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