書評
—編集 山下 節義・小林ヒサヱ—公衆衛生実践シリーズ 第5巻 高齢者の健康と保健活動
三徳 和子
1
1岐阜県関保健所
pp.805
発行日 1985年9月10日
Published Date 1985/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207056
- 有料閲覧
- 文献概要
良い刺激を与えてくれる
保健活動の分野では昭和58年2月に老人保健法が成立し,保健対策について大筋の考え方が出された。この考え方は沢内村のような貴重ないくつかの実践を参考にしているが,大半の論理は机上のものであり,どう実践に移し効果を期待していくのか,否,期待していけるのかについてはこれからの課題となっている。この課題に対する回答は理論的な発想から出発した1つ1つの活動を地道に実践し,積み上げていくなかでしか見い出していくことができない,と言っても過言ではあるまい。
この本は前半に保健活動の第一線にいる保健婦たちが15年の長きにわたって自分たちの活動を報告し,検討し合った中の事例からまとめている。
Copyright © 1985, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.