書評
—編集 中沢 正夫・宇津野 ユキ—公衆衛生実践シリーズ 第9巻 精神衛生と保健活動
石神 文子
1
1大阪府松原保健所
pp.727
発行日 1985年8月10日
Published Date 1985/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207047
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保健婦さんをライバルとして
本書は,地域精神衛生活動を先駆的に実践してきた群馬の歴史を中心に,7都道府県で,保健婦が担い手となった精神衛生活動を記録したのです。すなわち,保健所に精神衛生業務が課せられた昭和40年から20年,これまでの草の根的な保健婦の精神衛生活動を「自治体に働く保健婦のつどい」に結集させ,つどい15周年記念として出版されています。この機会に,保健婦の精神衛生活動を編さんし,その理論的な方向づけが試みられていることは極めて意義深いと考えます。
本書の構成は,編者の一人中沢正夫先生の論文(「精神医療の歩み」,「わが国の地域精神衛生活動の現状と展望」)を前後に配し,その間に群馬,東京,神奈川などでなされた実践が報告されています。
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