特集 揺らぐ若い保健婦の胸の内
保健所って何する所?
今はやるしかない!!—1年働いての〈実感〉
菅野 明子
1
1岩手県大船渡保健所
pp.677-679
発行日 1985年8月10日
Published Date 1985/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207039
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就職したてのころ,年齢的には近いはずの先輩達に一回りも二回りもの差を感じて,とにかく何もかもが〈すごい〉と思いました。これが経験というものかと思う反面,素質なのではないかと気遣われ,1年後,2年後に果たして自分がこの先輩達のようになれるのかと不安を感じる事が度々ありました。
そうしているうちに1年が過ぎ,今年は保健婦2年生。少しは1年の経験が積み重なったか,と考えると,日常の業務に慣れるのに精一杯だったというのが実感ですが,本に書いてある理論からは伝わって来ないものを感じる事が出来ました。又,ケースに対する考えの浅さや,何事につけても視野の狭さを痛感し,1年間の経験は自分の未熟さを実感するのに役立ったと思っています。
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