発言席
保健活動から学ぶこと
石倉 英治
1
1島根県八雲村福祉課
pp.669
発行日 1985年8月10日
Published Date 1985/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207035
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・"保健夫"と一緒に活動を
まず第一点は,良き理解者を得る(育てる)ことです。とかく保健のことは,保健婦だけがやるものとの認識があり,事務的業務をたくさん持ちながら仕事に追いまくられている実態が多いと思います。しかし,これではいきいきした保健婦活動はできません。そこで事務職を保健婦活動に巻き込むことが必要となります。これは,単に事務的な業務を任せるのではなく,地域へ一緒に出て現場を体験させることにより活動が理解でき同一の視点に立つことができるからです。
私自身,頭で考えていたことと現実のギャップが大きく,随分多くの議論を保健婦とたたかわせて今3年目に入るところですが,やっと意見が一致するようになりました。地域に出かけ,住民と一緒になって膝を付き合わせて問題を話し合う中から随分多くのことを勉強させられました。やっと"保健夫"になりかけても,一般事務職は異動がつきもので他の部署へ変わる運命にあるわけですが,その中で学んだスピリッツは行政に携わる者の宝として大切にしていけると思っています。
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