特集 群馬県の総合保健活動
活動の実際—母子保健活動
松本 清一
1
1群馬大学医学部
pp.88-91
発行日 1972年2月15日
Published Date 1972/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401204421
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群馬県における地域母子保健活動の特徴は,行政当局と群馬大学医学部の公衆衛生学教室,小児科学教室および産科婦人科学教室,それに県ならびに地区医師会が常に協力して,すなわち行政と大学と医師会の3者が緊密な連絡をとり,相互理解の上に立って推進がはかられていることである.
群馬大学医学部の公衆衛生学教室は辻教授が母子衛生の専門家であるため,教室の研究テーマとしてしばしば地域母子保健に関する問題が取り上げられているし,毎年の学生のテーマにも必ずそれが加えられている.小児科学教室ではすでに昭和20年から松村教授が陣頭に立って,幾つかの村で乳幼児の検診や保健指導,赤ちゃん体操の指導などを行なっているし,昭和34年母子健康センターが設立され,昭和37年から県の母子保健特別対策事業として指定村を選び,そこでの妊産婦および乳幼児の健康診査と保健指導が実施されて以来,母子健康センターや指定村における健診に協力している.同様に産科婦人科学教室でも昭和34年以来母子健康センターや県指定村での健康診査や保健指導,保健所における母親学級の講義などに協力している.
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