連載 重点地区活動—地域がどよめき,芽吹く・2
ひとり,ひとりの健康は地区全体の宝—重点地区活動を原動力として
石倉 英治
1
,
長浦 弘子
1
,
楫野 仁美
1
,
永江 尚美
2
1島根県八雲村福祉課
2島根県松江保健所
pp.770-778
発行日 1986年9月10日
Published Date 1986/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207209
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
I.私達の村のくらし
八雲村は島根県の東部に位置し,中国山地の枝葉の山々に囲まれた農山村です。古代出雲文化を育てた意宇川の上流に位置し,出雲文化発祥の土地柄として開けてきました。
1960年前後からの高度経済成長政策は,それまで水稲を主とする農業中心に発展してきた八雲村に大きな変化を与えました。農業だけで生活を維持できる農家は少なく,90%以上が第二種兼業農家となり,村内の小企業(絨毯工場,縫製工場)や松江市に就労しています。加えて,松江市のベッドタウンとしての団地造成により人口も年々増加し(1970年3,877名,1986年5,626名),旧村地域の居住者と新興団地の居住者の割合が2対1となっています。(1986年,旧村地区36地区,新興団地18地区)
Copyright © 1986, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.