特集 住民が期待する保健婦になれるか
静岡県における活動見直しの実践
活動見直しが今後に与えた課題は
平沢 ヤヨイ
1
1静岡県衛生部保健予防課
pp.868-871
発行日 1984年10月10日
Published Date 1984/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206905
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静岡県における保健婦活動の背景
首都圏と愛知県にはさまれた本県は,太平洋ベルト地帯にあり,風光明媚,気候温暖で,人々はあっさりした金銭観をもち,開放的で,世の中の風潮をあまり苦にしないようだ。350万の人口,75市町村で構成されている豊かな県である。
昭和53年4月1日付で,厚生省公衆衛生局長から各都道府県知事あてに,国民の健康づくり地方推進事業及び婦人の健康づくり推進事業等について通達され,実施要綱でこの事業の実施主体は市町村とすることが明らかにされた。そして,同じ53年4月24日付で,厚生省公衆衛生局長から各都道府県知事あてに,市町村における健康づくり実施体制の整備について第1の3で,住民に対する保健指導を行うための保健婦の配置について,として,はじめて市町村保健婦の配置が位置づけられ,従前の国民健康保険所属の保健婦は,市町村保健婦として配置すること,となってこの時を起点として地域における保健活動体制の大きな改革があった。
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