調査
母親の児に対する認識と離乳への影響を考える
菅野 千津子
1,2
,
菅野 恭子
3
,
勝山 邦子
4
,
根本 洋子
5
,
本田 智佳子
6
,
渡辺 智子
7
,
丹治 恵美子
8
1福島県立総合衛生学院保健学科
2福島県二本松市役所
3聖路加国際病院
4福島県福島市役所
5福島県鮫川村役場
6福島県伊達町役場
7福島県会津若松保健所
8徳島県健生病院
pp.692-699
発行日 1984年8月10日
Published Date 1984/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206875
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I.はじめに
離乳とは,乳汁のみで栄養を与えられている乳児にいろいろな半固形食を与え,しだいに幼児の固形食形態へ近づけることである。離乳は幼児が健全に発育するためにはぜひ必要な過程であり,それに携わる母親の知識や考えは,その進行に大きな影響を及ぼすものと考えられる。
現在,各種の研究により,離乳の進め方については乳児の発育にみあった基準が作成され,育児書や新聞,雑誌,また医療従事者による保健指導を通して多くの母親に伝えられ,母親はそれをよりどころとして離乳を進めている。ところが実際にどのような形で離乳が進められているかというと,一般的な基準をただそのままうのみにしているといった例も少なからずみうけられ,必ずしも児の個別性にみあった形で離乳が進められているとはいえないのではないかと思われる。
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