活動報告
保健計画からみた羽島保健所の結核予防対策
栗田 孝子
1
,
棚瀬 文子
2
,
三浦 美代
2
,
平野 洋子
2
,
松木 孝子
2
,
上田 茂
2
1岐阜県衛生専門学校
2羽島保健所
pp.144-152
発行日 1983年2月10日
Published Date 1983/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206632
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I.はじめに
結核のまん延状況は生活水準の向上,化学療法の進歩などにより著しく改善され,結核による死亡は主要死因から姿を消し,結核は住民や保健医療関係者の中で軽視されつつある。が,中高年層の結核問題や未感染者の集団発生の危険性など"新しい結核"の問題が生じている。従って,従来の結核予防対策にとどまることなく,地域の現状を十分分析し,問題を明確にすると共にその解決が可能な方法で実践されないと効果は期待できない。一方では住民のヘルスニーズも多様化し,これに応えなければならない現状にあり,保健活動もよりいっそう効果的,効率的活動が求められている。
そこで羽島保健所では,保健活動の効果的効率的展開の手段として保健計画を各活動ごとに検討し実践してきたので,今回"結核予防対策"について報告したい。
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