特集 結核対策の動向
保健所における結核対策—患者管理を中心として
遠藤 和男
1,2
Kazuo ENDOH
1,2
1(前)新潟県糸魚川保健所保健課
2(現)新潟大学医学部公衆衛生学教室
pp.562-569
発行日 1984年8月15日
Published Date 1984/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206907
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■保健所の役割の変遷
保健所というと,かつては「犬殺しと結核」というイメージが強かったし,実際,昭和30年代における定期健康診断,BCG予防接種,患者登録制度等様々な結核対策の確立については,保健所が重要な役割を果してきた.
昭和40年代以降,疾病構造の急激な変化と,公害等の環境問題も含めた住民ニーズの多様化とにより,保健所の業務は量的に増大したばかりでなく,質的にも変化してきた.
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