トピックス
学校における新しい結核対策と保健所の役割
桜山 豊夫
1
1東京都八王子保健所
pp.121-123
発行日 2003年2月1日
Published Date 2003/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100806
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
厚生科学審議会の提言を受けて,小学校1年生と中学校1年生において結核予防法に基づく定期健康診断として行われていたツベルクリン反応検査とBCG接種が,本年4月より廃止されることに伴い,文部科学省では協力者会議を設置して,昨年8月に学校における今後の結核対策について最終報告を取りまとめました.その最終報告の内容を踏まえ,日本学校保健会の結核対策小委員会は,学校における新しい結核対策システムが十分に機能するよう,学校の『定期健康診断における結核健診マニュアル』を作成しました.本号発行の頃には,学校保健関係者のお手元にはこのマニュアルが届いていることと思われます.
筆者は昨年11月より,この小委員会でマニュアルの検討に携わりました.本稿では本年4月から学校保健法に基づいて行われる「学校における新しい結核対策」について(誌面の都合でマニュアル全文を掲載できませんが),特に保健所の役割を中心に解説を試みたいと思います.
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.