活動報告
健康診査後の保健指導としての"ことば教室"における一考察
中田 智恵海
1
,
一ノ尾 雅子
1
,
柾木 房子
1
,
中島 とみ子
1
,
森本 美知子
1
,
兵庫 美恵子
1
,
太田 かすみ
1
,
加納 光子
1
,
田代 一雄
1
,
岡田 清
2
,
東 牧子
3
1大阪府吹田保健所摂津支所
2大阪府精神衛生相談所
3大阪府公衆衛生研究所
pp.940-947
発行日 1982年11月10日
Published Date 1982/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206606
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
保健所における母子保健活動の現在の目標は心身障害および発達障害に対する適切な対応であり,その施策として全員の乳幼児を継続的に健康診査することによって,有所見児を早期発見し,適切な時期に潜在する能力を損うことのないよう,発達を促すための適切な援助を行う。したがって,健診は異常の発見とそのフォローを主たる目的としている。その援助には,親,とくに母親の相談に応じ,保健指導・助言,他関係機関への送致,育成医療などの公的経済援助制度の紹介を含んでいる。この保健指導の一つの試みとして開いた"ことば教室"の経過を報告し,あり方を見直すことによって,母親のニーズに沿った効果的な指導について検討するとともに,今後の保健指導の方策の参照としたい。
なお,現行の健康診査システムは次頁の図のとおりである。
Copyright © 1982, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.