活動レポート
基本健康診査に健康危険度評価を使用した保健指導
岡野 初枝
1
Hatsue OKANO
1
1岡山県倉敷環境保健所
pp.499-502
発行日 1993年7月15日
Published Date 1993/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900846
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●目的
倉敷市から委託を受けて当保健所で実施する基本健康診査の事後指導で,個人への具体的な生活援助をするために,健康危険度評価システム(health risk appraisal,以下HRAという)を使用した.
HRAとは1),個人のライフスタイル(喫煙,飲酒,食生活,運動)や健診情報(血圧,コレステロール,がん検診歴など)を疫学統計データにあてはめて,個人の健康危険度を評価し,ライフスタイルの改善の動機づけをしようとするものである.従来の健康教育や保健指導では,集団で得られた疫学的知見を一般的知識としてそのまま伝達してきたのに対して,HRAを用いることにより集団で得られた疫学的知見を,健康危険度評価という形で個人にかえすことができ,教育・指導の個別化をはかることができる.
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