特別記事
特定健康診査・保健指導を円滑に実施するための保健所の取り組み
松尾 やす子
1,2
,
大熊 かおる
3
,
加賀田 真美
3
,
糸瀬 孝子
3
,
甲斐 祥一
3
,
鳩野 洋子
4
1福岡県粕屋保健福祉環境事務所
2前筑紫保健福祉環境事務所
3筑紫保健福祉環境事務所
4九州大学大学院
pp.470-476
発行日 2009年6月10日
Published Date 2009/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664101213
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はじめに
2008(平成20)年度から新たな高齢者医療確保法にもとづく,特定健康診査・特定保健指導が始まった。福岡県筑紫保健福祉環境事務所(以下,当保健所)では,新たな健診制度の円滑な導入と,質を担保した事業実施ができるよう,市町における特定健康診査等実施計画策定や,健診等実施体制への支援を行ってきた。また,地域・職域連携推進事業を進めることにより,地域と職域が共通の認識を持ち,連携した取り組みができるよう,その体制の整備に努めてきた。
今回,特定健診等における保健所の果たす役割を見直すことを目的として,これまでの保健所の主な取り組みをまとめた。図1はこれまでの取り組みをとおして構築された関係機関との連携の状況である。なお,図中の数字は,以下の文中に示す活動により強化・構築された部分を示す。
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