調査報告
地域における在宅障害児の援助方法に関する一考察—障害児の実態把握をとおして
滝沢 佐智子
1
1神奈川県小田原保健所
pp.704-710
発行日 1982年8月10日
Published Date 1982/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206560
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はじめに
在宅障害児に対して,保健所をはじめ各専門機関はそれぞれに種々のサービスを行っている。しかし得られた情報はその機関内にとどめおかれたまま,個人の情報へのつながりや事後追求への活用も少ないという現状にある。地域における保健婦活動として障害児およびその家族に平生から関りをもち,援助を必要としている時に,早期にサービスを提供していけないものであろうか。現実には低体重児訪問指導,乳幼児健診等の事後追求,その他要請に応じ援助活動を展開したり,また必要な時には各関係機関に連絡をとってきてはいる。しかし地域の中で,いわゆる障害児といわれる子ども達がどれ位把握されており,その子ども達は各専門機関からどんな援助を受けているのであろうか。在宅障害児の把握状況および実態を既存の資料より明らかにし,保健婦活動の中でより効果的な援助方法がないかを検討したい。
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