研究
地域における心身障害児の実態把握に関する研究(第Ⅱ報)—学齢到達心身障害児の経過把握に関する訪問実態調査より
村山 正子
1
,
竹谷 博美
1
,
末原 紀美代
1
1国立公衆衛生院専攻課程看護学科
pp.709-715
発行日 1976年10月15日
Published Date 1976/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205283
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
いままで心身障害児に関する事例研究は少なくないが,ある地域の同一年出生児を集団として設定し,その集団に存在ないし発生する全事例を"前向き"に追跡する,いわゆるコーホルト研究はほとんどなされていないといってよいであろう.一般に,心身障害の発生時期,その程度,経過過程はきわめて多様であるので,そのひとつひとつに対応できるようなヘルスケアを準備するためには,ぜひとも継続的な調査・観察が必要と考えられる.筆者らは第Ⅰ報で得られた情報の倹討をかねて,前報で把握された障害児全数についで訪問面接調査を試みたのである.
Copyright © 1976, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.