特別企画 私の提言
保健婦長の役割と機能—婦長業務見直しへの提言
遠藤 セツ
1
1福島県保健環境部医務課
pp.415-425
発行日 1982年6月10日
Published Date 1982/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206526
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はじめに
久方ぶりに保健所に復帰(49年)して間もない頃,感受性豊かな若い保健婦が,いきなり婦長さん"サバ"の目ってどんな目ですか,とたたみかけてきた。
なんでも母子保健関係のとある新聞の記事に,国の偉い人が,保健所保健婦の目はサバの目だ。なんとなくどんよりしていて生気がなく腐っていて……と評していたと残念がる。私達の目を見てもやっぱりサバの目だと言うんでしょうか,と本気になって考え込んでいた。当時保健所,そして保健婦に対する評判は必ずしもよくない反面もあったので,あるいは保健所保健婦に対する励ましも含めての発言かとも解釈した。しかし「今まで保健所は何をしていたのか」とか,「そんな仕事をしているのなら保健所に保健婦はいらない」という批判に対しては,私自身抵抗を感じていた。
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