特集 看護
看護の実際
2.看護婦の夜勤の問題
夜勤婦長の業務について
幡井 ぎん
1
1虎の門病院
pp.68-70
発行日 1962年7月1日
Published Date 1962/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201951
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日本の病院は医師を中心として発達してきたために,診療に重点がおかれ,ともすれば看護はなおざりにされる傾向が強かった。しかし近年,病院の管理の近代化がさけばれるとともに,看護の重要性が認識され,看護と医療の関係が明確にされ,看護は独立したものとして,専門的教育を受けた看護婦の手によって全面的におこなわれるようになってきた。
従来,多くの病院における患者の直接的な看護は患者の身内の者,または私的にやとわれた付添看護婦,家政みの手にまかされ,病院の職員である看護婦は昼間は診療補助業務と診療介助についやされ,夜間は病棟のなかに設備された仮眠用宿直室で仮眠をとりながら必要によって呼びおこされるという状態であった。
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