特別企画 私の提言
保健婦活動の課題と方向—公衆衛生チームの一員であることの意味を問う
湯沢 布矢子
1
1厚生省公衆衛生局地域保健課
pp.406-414
発行日 1982年6月10日
Published Date 1982/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206525
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昨年5月15日,第94国会に提出された老人保健法案は,現在開会中の第96国会の参議院の審議を経て,間もなく成立するものと思われる。そしてこのことは,地域保健にとって誠に記念すべき年を迎えているということができよう。
この法案は,他国に例を見ない速度で進行しつつある我が国の高齢化社会へ向かって,国家的な総合対策の一環として,保健医療を一体化した内容を盛り込み,しかも《老人保健法》と名づけて"保健"を強調しているところに,大きな特徴がある。又,従来老人福祉法の中で扱われ,厚生省社会局で所管していた老人保健が,公衆衛生局へ移管されることも,大きな進展である。
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