活動報告
訪問看護に3年間携わって
本倉 美代
1,3
,
白井 将子
1,3
,
金 茂子
2,3
,
関 幸子
2,3
,
山口 和子
2,3
1東京都大田区雪谷保健所
2東京都大田区大森保健所
3東京都大田区衛生部保健課
pp.690-705
発行日 1980年9月10日
Published Date 1980/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206290
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I.事業の経過
大田区では訪問看護に対する住民のニードの高まりと,区議会からの要請もあり,昭和52年度から"寝たきり老人"に対して訪問が開始された。開始に当たり衛生部,保健所,老人福祉課との話し合い,及び主治医との問題等さまざまな議論がかわされ,高齢化社会が進行する中で,保健サービスを内容とする訪問看護は,本来地域の保健所で実施するのが望ましいが,人的措置,対応体制の問題及び未経験であるため,当面衛生部において3名の保健婦と6名の看護婦(委託契約)で開始した。主治医との連携に関しては,訪問看護開始当時(昭和52年9月)は医師会と審議中であったが,昭和53年1月から医師会の協力を得て対象者全員に初回のみ文書で往診を依頼し,往診の結果,診断名及び看護の指示が文書で返送されるようになった。理学療法士についても昭和53年2月から(委託契約)リハビリの訪問指導開始の運びとなった。
担当人員は,表1に示すように年度をおうごとにその必要性から増員されてきている。
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