実践報告
訪問看護ステーションにおける交流会―4年間の試みから考える
棚橋 さつき
1,2
,
柳沢 惠子
3
,
戸塚 孝子
3
1桐生大学短期大学部
2群馬県看護協会訪問看護ステーション
3群馬県訪問看護協会訪問看護ステーション富岡
pp.402-405
発行日 2009年5月15日
Published Date 2009/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101329
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交流会のきっかけ
人口5万3000人,高齢化率27.5%という地域に群馬県看護協会訪問看護ステーション富岡はある。1997年11月に開所してから12年が経ち,現在は職員数9名(訪問看護師数8名,事務職員1名),訪問件数約400件/月,居宅介護支援事業所を併設し事業を展開している。訪問看護ステーションにおける全国共通の課題である人材不足は,地方にとってまさに大きな悩みであり,ここ最近富岡ステーションもその影響を受けている。
4年前,難病疾患療養者と家族の「旅行に行きたい」という思いに動かされ,ステーションの事業として交流会を始めた。ステーションからの持ち出しはもちろんのこと,報酬に反映しない事業ではあったが,予算を立てステーションの事業として実施するなかで,スタッフのモチベーションのあり方,在宅で過ごす療養者同士の交流,また療養者に関わる福祉関連職種,医療職種との連携など得るものが多くあった。
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