特別記事
病院からの訪問看護と訪問看護ステーションの採算性は?—3年間の訪問看護事業の分析から
守山 伸子
1,2
1国家公務員共済組合等連合会
2稲田登戸病院訪問看護室
pp.619-624
発行日 1992年7月1日
Published Date 1992/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900672
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はじめに
1982年,国は高齢化社会に向けての医療対策として老人保健法を制定.翌1983年老人診療報酬に退院患者継続看護料が新設された.1988年には老人診療報酬に寝たきり老人訪問看護指導料,社会保険診療報酬に在宅患者訪問看護指導料の新設と在宅指導管理料の増設が行なわれた.
1989年には老人保健福祉10か年計画が出され,医療と福祉との連携で,社会的長期入院の是正と在宅医療の推進がクローズアップされた.さらに1992年4月からは在宅療養の充実と,寝たきり老人が在宅で安心して療養できる環境づくりを目的に「老人訪問看護制度」が発足,老人訪問看護療養費の創設と訪問看護ステーション新設が期待されている.
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