教育研究
保健婦学生のケース研究レポートにおける指導方法の検討
安住 矩子
1
,
神村 慶子
2
,
佐俣 栄子
3
1国立公衆衛生院衛生看護学部
2岐阜県大垣保健所
3群馬県立福祉大学校看護学科
pp.357-369
発行日 1980年5月10日
Published Date 1980/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206248
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I.なぜこの研究に取り組み始めたのか
昭和46年,保健婦教育カリキュラム改正が行われ,保健婦教育は,基礎看護教育の中にふくめて考えられるようになり,補習的基礎看護教育として位置づけられている。
つまり,看護実践に必要な能力は,看護婦であれ,保健婦であれ,基礎的には同じであり,その基礎的能力を養うことが,看護墓礎課程であるとされたわけである。即ち,総合看護の理念のもとに,改正されたカリキュラムであったが,理念はともかくとして,実際の教育になると,基礎看護教育の課程における教育の弱点は,1つは,どうしても疾病をもって入院している患者の看護に偏っていること,2つには,個別性を重視するあまりに,対象を社会的なひろがりの中でとらえるという面が,どうしてもおろそかにされている,ということがある。
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