特集 病院に働く保健婦の活動—見直される機能と役割
調査報告
施設内と施設外の看護の連携—訪問看護ニードについての検討
日野 尚子
1
1県立広島病院保健指導室
pp.182-185
発行日 1977年3月10日
Published Date 1977/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205822
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はじめに
継続看護をすすめるにあたって,施設内と施設外の看護者がいかにして密接な連絡をとりあうかということは重要なポイントになると思われる。この施設内外の連絡を円滑にするために"ある決まった係"があれば便利であることは当然考えられる。
当院における保健指導室は,専任の保健婦と,他に兼務の医師・栄養士で構成されており,院長直属で設置されている。昭和48年に開設されて以来,主として院内での入院,あるいは外来患者の保健指導に取り組んできたが,その取組の中から,真に患者中心の看護を考えるなら,援助は施設内にとどまらず,むしろ施設外・地域社会でこそ必要であるという認識より,保健指導室では臨床と地域の接点として,継続看護の連絡・調整の役割を受け持ち,これを保健指導室の業務のひとつとして活動している。
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