連載 保健婦のための環境衛生学 環境問題と保健婦活動・6
生物学的環境要因と健康=1
青山 英康
1
1岡山大学医学部衛生学教室
pp.421-433
発行日 1976年7月10日
Published Date 1976/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205732
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生物学的な方策によって検討される環境要因としては,感染性疾患の原因となる感染源や感染巣である微生物や寄生虫,さらにこれら感染巣に対して感受性をもつ生体や宿主への感染経路である伝播体となる動物など巾広い生物が考えられる。
かつてわれわれの健康問題の中心的課題が,これら感染性疾患対策であった時代には,その流行や大流行,さらには地域的な風土病の発生に際して,行政的な強権発動による対策が一定の有効性をもっていたし,国民的な支持も得られた。
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