調査報告
保健所および国保における新任保健婦の活動の実態—2.訪問事例からみた保健婦の役割と看護過程の検討
高橋 園子
1
,
宮里 和子
1
1国立公衆衛生院衛生看護学部
pp.289-297
発行日 1976年5月10日
Published Date 1976/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205713
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はじめに
前回"保健所および国保における新任保健婦活動の実態(その1)"において,"新カリキュラム改正後における卒業生の実務の実態と意見"について報告した(保健婦雑誌50年12月号)。
その中での新任保健婦の姿は一般保健婦と同様に膨大な業務量をかかえて,行政的色彩の中で機能しており,これを裏付けるように90%のものは日常業務に疑問を抱いている。その主なものは業務範囲の増大による専門性の不明瞭さ,保健婦独自の機能とは何かという本質的な問題であり,それらは保健婦の独自の機能の明確化に帰着するものと考えられる。
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