特集 保健所保健婦
職場づくり—4つの課題
その4
保健所保健婦と国保保健婦の関係—国保の立場から
五十嵐 フミノ
1
1茨城県国保連合会
pp.123-124
発行日 1963年3月10日
Published Date 1963/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202798
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昭和35年5月,2局長,4課長通ちょうにより,公衆衛生行政機関と,国保保健施設の関係が明文化され,これに基づいて保健所保健婦と市町村保健婦は互に連絡調整を図りながら活動してきたところであるが,この連けいについて,まだ問題が残されていると思われるので,通ちょうの主旨を再認識し,市町村保健婦の設置目的,保健所保健婦の使命を再検討し,立場を理解し合い協力し合い,地区住民の健康増進のため働いてゆかねばならないと思う.それにはお互に問題点を出し合い,改善を加えて行かなかったなら,真の目的は得られないと思う.まず国保の立場から考えるなら,
問題点となっているものは
1.家庭訪問について
イ 分担方法
地区分担,種別分担,または同一地区を共同で担当している等,であるが地区分担においては
1)全地域に統一したサービスができない.
2)担当地区外のケースの把握ができない.
種別分担では
世帯の重複訪問が起り,受ける側で煩わしい共同で同一地区を担当しているところでは,
1)連絡不十分から重複訪問と,間隙が起る
2)連絡方法がうまくゆかない.
3)責任の所在が明らかでない.
4)医師がどの保健婦に指示してよいか分らない等である.
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