特集 国保保健婦活動
国保保健婦全国学術研究会集録
国保保健婦全国学術研究会発表演題
研究発表
国保医療と保健婦活動
武田 スヱ子
pp.60-63
発行日 1968年11月20日
Published Date 1968/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204330
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私たちの町広見町は,愛媛県の西南宇和島市の東部に隣接している面積150km2の純農山村地帯である。市街地を形成している役場所在地の近永と出目を除いては,ほとんどが20〜30戸と分散した集落で山岳地帯であり,東西27K南北13Kと交通も比較的不便な僻地を多く抱えている。戸数3,950戸,人口15,437人で国保世帯2,764世帯,被保険者は10,437人,加入率は7割弱。このような中で4人の保健婦が地域を分担し,栄養士1名とともに町民の健康管理にあたっている。
国保財政の危機が叫ばれて久しく,年々医療費の増嵩が目立ってきており,その反面都会地への転出によって被保険者の減少がはなはだしく,何とか国保の健全化の方策をということで,保健施設活動を積極的に行ない,早期発見,早期治療を目標に昭和39年から全町的に健康活動を展開してきている。その活動の一端を紹介しよう。
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