活動報告
脊髄損傷患者を対象とした添書に基づく看護
近藤 智津子
1
1美唄労災病院
pp.50-52
発行日 1975年1月10日
Published Date 1975/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205559
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はじめに
脊髄損傷(以下脊損とする)という疾患の特殊性について一般の人々はもちろん,医療・看護の従事者においても認識の薄い現在,患者の家庭復帰はたいへんな困難を伴う。家庭復帰後は厳格な自己管理と家族の協力によってのみ,疾病に基づく種々の問題点を克服していかなければならない。退院にあたっては十分時間をかけて必要な指導を行なうが,退院後はやはり自己管理が怠惰になりがちである。そのため,褥瘡,尿路感染などによる再入院のケースが非常に多く,われわれは自己管理指導の徹底について再検討するに至った。その結果,添書連絡によって保健婦に退院後の継続指導を依頼し,当院との連携体制を基盤に脊損患者の家庭復帰確立を試みたのでここにその報告をする。
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