活動報告
脳卒中患者家族に対するリハビリテーション教育の試み
秋山 有
1
,
鈴木 治子
2
,
花田 ミキ
3
1青森県公衆衛生課
2青森県公衆衛生課衛生看護班
3青森県立高等看護学院
pp.563-567
発行日 1974年8月10日
Published Date 1974/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205513
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脳卒中はふえていく
昭和43年度から,青森県では,農山漁村の健康実態調査を行なってきたが,その一環として,昭和45年度には脳卒中について,一時点における有病者調査に加えて,一定期間内の新発作,再発作患者の追跡調査を行なった。この調査を通じて,青森県の脳血管疾患有病者は約14,500名,年間新発生約5,000名,年間死亡者約2,700名と推定された。このうち医療を受けていないと推計される者が約5,600名,リハビリテーションについてはほとんどがその訓練を受けていないという実状を知った。
我が国の死亡原因の第1位を占め,かつ人口の老齢化に伴い,年毎に増加していくのが脳卒中である。しかしあまりにもありふれた疾病であるから,難病グループとしても扱われず,次々と"寝たきり患者"と"肢体不自由者"の発生源となっている厄介な疾病でもある。
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