研究・調査・報告
青森県における未熟児出生の社会的背景に関する調査—農山漁村健康調査の一環として
秋山 有
1
,
花田 ミキ
1
,
鈴木 治子
1
,
佐々木 直亮
2
1青森県公衆衛生課
2弘前大学医学部
pp.59-64
発行日 1972年1月10日
Published Date 1972/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205020
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調査の意図したもの
最近農村の変ぼうに伴って,農民の健康が全国的に問題となってきたが,特に青森県のような農村県では,農民の健康が都会に比べ著しい格差が出てきているのではないかとみられている。
青森県の人口は約140万であるが,出稼ぎがおよそ6万から10万といわれることにも,農村の問題が象徴されている。こうした農村に起こっている諸問題が,農村,あるいはそこに住む農民個人の健康に影響を及ぼさないはずはないと考えられる。青森県ではそのような問題に対処するために,農山漁村健康調査委員会が組織され,農山漁村における健康問題を明らかにしていくことが考えられたのである。
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